「インターネットアーカイブ」のWayback MachineにURLを入力すると、そのサイトの過去がよみがえる。
 たとえば、日本一の価格比較サイト「kakaku.com」のURLを入力し、1998年4月当時を覗いてみると、まだ広告ビジネスもなりたっていない価格.comの姿をみることができる。「?パソコン価格情報?」の文字が躍っているのが印象的だ。
 「価格.comの成功の秘訣は?」と問われても、穐田社長は「わかりません。運が良かった・・・」との回答。
 Webサービスのブランディング(ビルディング&ロイヤライジング)の法則は、後付けの論理しかなりたたないのだろうか?
 
 故・三石玲子氏も書き残したとおり、「こりゃへんだ!」「ダメな」サイトの法則や、サイト立ち上げの法則は見当たるが・・・・。
●まず、最初に上顧客をつかむこと。
●顧客の支持を感じ、改善をつづけること。
●客が客を呼ぶ好循環の形成。
といった、たゆまない努力のその具体策には「法則」が見当たらない。
 ただ言えるのは、「(Webマスターを中心とした)迅速な意思決定システムの連鎖」が必要であるということくらいだろうか?
 Webサービスは顧客本位であるのは確かであるが、後追いのサービス付加では後の祭り。そのサイトサービスに個性は必要だが、その個性のみにしがみつきっぱなしでは飽きられる。
 数多くの「猿」の中から「ゴリラ」になれたサイトには、立ち上がったサイトサービスの魅力を高度に維持しつづけるセンスを「組織として共有」する文化が感じられるが、それはなかなか教科書的には語れない。
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