6月24日からNews&Blog Searchのβがオープンしている。
 News&Blog Searchは、文部科学省の支援のもと立命館大学小柳教授と株式会社ドリコムが共同で実施している研究開発プロジェクト。
 定期的にニュースサイトとブログポータルサイトをクロールしてニュース及びブログの記事を取得。データマイニング技術を応用し、
1.情報の関連付け
2.情報のパーソナライゼーション
3.情報のリコメンデーション
を検索サービスに活用するシステムの開発に取り組んでいる。

 ネット系雑誌には最近「ブログで小金稼ぎ!」といった主旨の記事がよく掲載されているが、ブログに書き込まれたテキスト(ナレッジ)データを活用したビジネスモデルとしては、やはりパーソナライズドリコメンデーションということになるのであろうか?
 ブログの記事はマスコミに載るようないわゆる「ニュース」ばかりとは限らない。この「ニュース」という言葉を「商品・サービス」「ブランド」に置き換えれば、パーソナライズドリコメンデーションというコンテンツサービスらしき言葉もあっという間に広告という言葉に置き換わってしまう。

 さて、「リアルとヴァーチャルの融合による信頼のネットワーク」(=SNS)のデータを使ったビジネスモデルには何が考えられるのであろうか?

●コミュニティマーケティングの場、テストマーケティング・マーケティング情報収集の場としてのSNS。
●パーソナライズドリコメンデーションが、信頼のネットワーク内で「Eコマース化」「カンパニー化」。
●商品・サービス・ブランドのリコメンデーションから、「人との出会い」(=結婚相談所?)や「生き方」(=占い?)のコンシェルジェへ。
●SNSを「リアルのネットワーク力シミュレーター」と位置付けた、人事・評価システムへの応用・・・・

 うーん、MASAさんが言うほど、このビジネスモデルの方向性は、一元的ではなさそうだ・・・・。
 いずれにせよ「信頼のネットワーク」を汚す情報発信・ビジネスモデルだけは、なんとしても避けたいものである。