大学でマーケティングの教育と研究に従事されているMizunoさんから、「CGMマーケティング―Web2.0時代のクチコミの力」(MYCOM新書)へのレビューをいただきました。ありがとうございます。

◆Mizuno on Marketing CGMマーケティング
http://blog.goo.ne.jp/r_in_mktg/e/5a7a2609101a42ca88187bd198db6ee7

 発売から一ヶ月半が経過し、多くの読者の方々からレビューをいただき、たいへんありがたく感じているところでしたが、マーケティング・サイエンスのご専門の立場からのご意見、とても参考になります。

(以下、引用)
こうはっきり宣言されると気持ちがいい。マーケティング・サイエンティストはそれにどう受けて立つか。孤立した質点での購買意思決定から,社会関係の連鎖のなかでの意思決定へ。そういう視点で次々と研究が現れているが,従来の選択モデルのようなスタンダードはまだ生まれていない。「買う?買わない」だけでなく「薦める?薦めない」あるいは「薦めを受け入れる?受けいれない」まで含めたモデリングをどうするか。どう測定するか。面白い時代になってきた。(引用、ここまで)


 本書では、企業のマーケティング&コミュニケーションの質的資源の指標として、CGM上に表れたユーザーから寄せられた評価のシェア状況を設定できるのではないかと提案しています。
 「質的資源」を計量できるということになれば、「コーポレートコミュニケーション統合」も「ソーシャルマーケティング」も概念的ではなく、より実践的なものになるのではないかと考えています。
 プロモーション手段としてのマーケティングよりも、組織や人材評価にも影響を及ぼすような経営戦略に直結するマーケティングを議論したいと思っていますので、よろしくお願いします。
 こういった議論を、素晴らしい研究の一助・糸口にしていただけましたら幸いです。

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